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「暮らしのなかの日韓交差点」
ちょん・ひょんしる著
草風館発行 1890円(税込)

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 著書の紹介

目次
・韓国のシゴル暮らし
・日本に暮らして韓国を見る
・韓国人の男女観・夫婦観
・韓国語と日本語を比べる
・韓流をつくる人々
・冬ソナの世界
・ドラマと映画に見る韓国

今、日本中に韓流が渦巻いている。この本にも「韓流をつくる人々」という項目を設けた。格好いい俳優に憧れる人は多いし、彼らが引き金役を果たしたことは否めない。でも、本当に大事なのは韓国と日本に住む人間どうしの付き合いだ。(著者 まえがきより)

   
   書評
 


福島民友「韓国文化広く紹介」2005.6.8

福島民報 「人間模様、笑いとペーソスで」 2005.5.14掲載

・山陰中央新報
日本の暮らしを通し、韓国との風習や考え方の違い、韓国のテレビドラマの”解説”などが軽妙なタッチで紹介されている▼チョンさんとは一年前、秋田市での北東アジア交流シンポで知り合った▼穏やかな物言い、メガネの奥の柔和なまなざし。いかめしげな履歴よりも、請われれば喜んでキムチの作り方や韓国語を教えに行く、東北と韓国の草の根交流の推進役。家庭では日本人の夫の間に一人息子。やさしいオンマ(母親)のイメージがふさわしい▼韓国ドラマ「チャングムの誓い」では歴史的背景から、源氏物語との不思議な共通点など、読んでいて「へえ」の連続。「冬のソナタ」は二十ページ以上を割いて詳細な分析が…。ヨン様が部屋でもコートを脱がないわけ、揺らぐ家族観など、韓国の習慣や激変する社会が分かり、興味深い▼日本と韓国を見つめるやさしいまなざし。読んでいて心が温まる。「永遠を夢見ることができるように/たがいに助け合う友がどうしても必要だ/澄んだ川や水のような人柄で/もの静かで奥ゆかしく、いつも深くういういしい/芸術と人生を大切に感じるほどに/成熟している人であればいい」。チョンさんが好きな韓国の詩人ユ・アンジンの散文詩の一節である▼両国政府の関係が冷えきっている今、詩が胸に響く。(瑛)

◆この本は(出版社の社長が)出版を即決された理由がわかるような気がしました。とりあげられたテーマの多くが時宜にかなっていることに加えて、比較文化論としても深い者があるように思います。大学のテキストとしても使えるのではないでしょうか。 (東京K大の先生、女性)

   
   読者の感想
   
  ◆あるブログに紹介されていました。「前作の「田舎暮しの韓国人」でソウルばかりが韓国じゃない、韓国の地方、田舎、日常の暮らしにスポットを当てたエピソード満載の本を書いた著者。福島在住の韓国人女性が韓流など昨今の時流を背景に、またまたおもしろい、ためになる話が期待できるはず。ぜひどうぞ」

◆韓国の暮らしがわかりやすく書いてありとても楽しく読みました。(挿絵も素朴でとてもかわいいのです)
日本と韓国とは国家間では、とても難しい問題を抱えていますが、こんな大事な事すら私自身少し前までは興味も抱いていなかったのが正直なとろこです。

でも日本人と韓国人が仲良くするのはそう難しい事ではないと思えました。先生が育った韓国の田舎にも、今私が暮らす福島にも変わらぬ温もりのある人間関係が存在しているように思えるからです。そして韓国ドラマや映画を見る上でも面白いと思ったのは「韓国人の男女観・夫婦観」でした。韓国では普通の人達がドラマ張りのロマンチックなプロポーズを当たり前のようにやっているのだそうだ。(一度そんな体験私もしたいものである!)今は韓国でも女性の社会進出が多くなるにつれ男女観も夫婦観も様変わりしつつあるのだとか。

この本を読んで私はある事を思い出しました。実は私の「日韓交差点」は10数年前に訪れていたのです。
ご近所に韓国人のお嫁さんがいらっしゃって、子供が同い年という事で毎日のように何人かのお母さん達と一緒に子供達を遊ばせるために公園に行ったりしていました。その当時私は韓国という国をほとんど知らずに、いえ知ろうともしないで彼女に接していました。日本に早く馴染めるように少しでも日本の文化を教えてあげようと思って接していたのでした。今思えばあの時彼女の韓国での暮らしを知り、韓国語やキムチ作りを教えてもらっていれば・・・私の韓流はもっと早くに訪れていたかもしれません。私の10数年前の「日韓交差点」は私の一方的な交流であり彼女にとってはきっと居心地の悪い「交差点」であったはずに違いない。

◆私にも「韓国交差点」があるなぁって思いました。
私と同い年の従兄弟の2番目の奥さんは韓国の方です。当時奥さんのあった従兄弟と不倫関係に陥ったのでした。正直言って「不倫」に嫌悪感を持っていた私は従兄弟にもその韓国の女性にも親しみを感じませんでした。離婚してその女性と結婚した従兄弟は二人の子どもを授かった後、あっけなくこの世を去ってしまいました。
子どもを抱えた奥さんは韓国に帰り、今はどうしているのか・・・従妹のところには連絡があるようですが。今なら韓国の事を聞いたりして親しくなれたかもしれないのにな・・・と思います。
韓国の人、というのと在日の人・・・というのはまた事情も異なり複雑ですね。あまり国籍にこだわらなくても人と人のつながりはできると思いますが、それは私が日本国籍だからなのでしょうか。

◆この本の作者が福島に現在住んでいる事に、私の勝手ですがなにかつながりというもの感じました。
実は、私の実家は福島なんです。だから、ちょん・ひょんひるさんが韓国と同じ親しみをもって住んでいらっしゃることが嬉しく思いました。小学校1~2年の時に一緒に遊び、意味も分からず韓国の歌を教えてもらったりした友達がいた事を思い出しました(今、歌はすっかり忘れました)。

韓国に行ったとき、韓国で商社に勤め、日本に頻繁に行き来している方と日韓の考えの違いをと話す機会がありました。私達日本人が家庭があるにもかかわらず、こうして韓国の俳優の為に韓国まで来ることが理解できないといわれました。
私達は家庭を放り出しているのではなく、家族も理解のもとにこうして旅行ができているのだと説明をしても、話はどうどうめぐりです。韓国の男性の考え方との違いを感じた一瞬でした。

日本の中で、既婚の女性が男性と気楽に会ったりするのは長い間タブーだったという内容を読んで、日本でも男性が一家の主という感覚はありますが、私のまわりでも、妻も社会に出ている人が増えているせいか、妻の行動範囲は広まり、外で会社の人達と懇親を深める機会もあったりするので、妻だけの旅行も自然のような気がしています。

◆ドラマの話が面白くて、面白くて何度も読んでます。「冬のソナタ」「美しい日々」「チャングムの誓い」・・・といったドラマはもちろん、映画まで取り上げてくれて、しかもこれまで読んだどんな解説本より楽しくて新鮮です。ドラマや映画の楽しみ方も学んだような気がしました。(福島 Wさん 60代)

◆やっぱりどっぷり感情移入してしまうのはチョンさんの昔話、それも韓国の民俗、文化のエッセンスがギュッと詰まったもの。この分野はョンさんの十八番なのではないでしょうか。読んでて思わず身を乗り出してしまうほど面白いのです。願わくば、このあたりに焦点をあてたエッセー(あるいは学術論文)をもっと読みたいなぁと一読者として思ったのでした。これってもしかして韓流ブームに取り残された浦島太郎の負け惜しみ?(海外在住 Yさん)

◆実は私もすっかり「冬のソナタ」にはまり、韓国に興味を抱いた一人です。そして鄭さんの「田舎暮らしの韓国人」を早速読ませていただいていたのでした。そして、機会があればツインズを連れて、福島に鄭さんを訪ねていこう、と思っていたところです。 (大学の先輩 Nさん)

◆ちょんさんって、語り方がうまいですね。本を読んでる私の顔がゆるみっぱなして、どこか懐かしく感じたり、首を縦に振りながら、とてもやさしい気持ちになれます。きっと、こう言う語りができる方だから、いろんな仕事ができるんでしょう。(大学・高校講師 韓国人30代女性)

◆面白くて、あっという間に読み終えました。最後の王世子妃の本・・・完成を楽しみにしています。私の好きな俳優(「英雄時代」ではまった)チェ・ブラムが福島に縁が深いことを知って興味深く思いました。(大学助教授 50代女性)

◆著者の韓国をこよなく愛し、日本人の中に溶け込み、心からの「日韓交流」をされていらっしゃることが、しみじみと伝わりました。(福島 50代女性Kさん)

◆「あとがき」の詩、とても素敵ですね。「田舎ぐらしの韓国人」が品川区の図書館あり、多くの方によまれています。(東京 40代女性Yさん)

◆温もりを感じる本に出会いました。韓国と日本に関する批判的な本はたくさんありましたが、読んだあと、心が温かくなる本はあまりないです。日頃、韓国ドラマをよく見てますが、この本に出会えてますます楽しくなりました。読んだところを繰り返し読んでも飽きないです。「あとがき」の詩にも感動しました。「田舎ぐらしの韓国人」も読みたくなって、近くの本屋に注文してしまいました。(東京 40代女性 Wさん)

◆(今回の本は)ずっしりと重みを感じます。つい先ほど届いたのですが、気がついたら50ページも読み進めていました。軽く読めるんだけど、頭の中を様々なイメージと思考が駆け巡る。これってすごい筆力だと思います。(シンガポール在住 Sさん)

◆いつもながら先生のエッセイはとっても楽しいです。 わたしは韓国関係の仕事をしていますが、子育ての部分などでははじめて知るお話も多くて、一気に読んでしまいました。
インターネット上で福島韓国語・韓国文化ネットワークのサイトを見つけました。ご著書の中でもたびたびお話が出てきますけど、本当にのびのびと活動されていますね。楽しい雰囲気が伝わってきましたよ。(東京 30代女性)

◆前作以上におもしくろくて、深く考えさせられる内容につくづく敬服いたしました。ちょん先生が福島にいれくれることで、韓日の民間交流がとてもリアルなものになっていると日増しに感じております。今後ともますますのご活躍を期待しております。(福島 Aさん)

◆<はじめに>のなかで言及されております「アジア的なものや家族的な人間関係に対する回帰」、そしてそれが「韓国と日本だけではない、他の地域にも通じる」というご指摘には全く同感です。(東京都:男性)

◆これまで先生が書かれた毎日新聞や福島民報のコラム等も読んでおりましたが、今作は、前作以上に内容が濃く、あまりのおもしろさに一気に読んでしまいました。日韓関係に限らず、国と国との関係を良くしていくためには、政府間だけでなく、人と人との交流が何より大切だと思います。私も異文化交流の一端を担うべく活動をしておりますが、先生のご本の中のエッセンスを脳裏に刻みながら続けていきたいと思っております。(福島:Iさん)

◆題名どおり本当に「暮らしの中の日韓交差点」です。共通性やら違いやら、ユーモア溢れる誤解やらとても楽しい本です。日韓にはこのように理解することに楽しみや意義があるのに、まだまだ反目する面が(根本的には日本に責任があるのですが)あるのは残念なことです。(M大の先生 男性)

◆家庭に埋もれっぱなしの私にも生活の中で共感できる多くのことに出会い、うなずいたり、なるほど・・・・と感心しながら読み進めています。特に国際結婚をした娘を持つ私には考えさせられることが多く、私自身同世代の日本人の中では、受け継いだ伝統を大切に考えているつもりだけど、それを次の世代に伝えることを怠っていたことを痛感しています。 (東京 60代女性)