ふくかんねっと(福島韓国語・韓国文化ネットワーク)



◆活動内容
◆活動予定と報告
◆ふくかんねっと概要
◆会員の紹介-人材リスト
◆コミュニティ
◆皆様からのお便り
◆トッポキ通信


◆コラム&エッセイ
◆著書の紹介
◆講演会等のご案内


◆ご案内

◆韓国の食とレシピ
◆韓国の地域情報
◆韓国の詩
◆チルチリWEB韓国語講座
◆韓国のタレント
◆福島での韓国映画情報
◆福島のおすすめ地域情報
◆福島の方言と韓国語
◆過去のトピック






◆ふくかんねっとへ


Copyright (C) 2002 Fuku-Kan-Net All Rights Reserved



◆活動内容
◆趣旨・代表あいさつ
◆会員の紹介-人材リスト
◆コミュニティ
◆会員規約


◆プロフィール
◆コラム&エッセイ
◆著書の紹介


◆ご案内

◆韓国の食とレシピ
◆韓国の地域情報
◆韓国のタレント
◆福島の方言と韓国語
◆過去のトピック




◆ふく・かん・ねっとへ
◆サイト管理人へ


Copyright (C) 2002 Fuku-Kan-Net All Rights Reserved

 
  セヘポッマニパドゥセヨ(2004/12/28)
   
 

 今年もあと少しで終わろうとしている。この正月は、家族そろって韓国の実家で過ごす予定だ。十数年ぶりの韓国での正月、結婚して初めてだ。考えただけでわくわくする。

 韓国の多くの家庭は正月を旧暦で祝う。2005年は2月9日が旧正月だ。年が変わると新しい気持ちになるが、祖先を迎え入れるチェサ(祭祀)は旧正月に行う。

 幼い頃、正月が待ち遠しかった。新しい服と靴を買ってもらえたからだ。みな貧しかったからだろうか、当時はお盆と正月に買ってもらうのがやっとだった。

 かなり古くからある風習のようで、私が暮らしていた田舎ではテテオッ(新調した服)と呼んでいた。ソルビム(お正月用に作った服)ともいう。男の子たちがテテオッを着て、村のあちこちでチェギチャギに夢中になっていたことを思い出す。

 チェギは、10円玉ほどのコインをビニールなどで包んで10センチほどのふさふさの毛をつけたもの。チャギは蹴り飛ばすこと。男の子が数人集まってチェギを足で蹴りながら遊ぶ冬の遊びだ。大人も参加して、にぎやかに遊ぶこともあった。女の子は見ているだけだったので、男の子がうらやましかった。息子と夫がチェギチャギに夢中になる姿を見てみたいものだ。

 最近はいつでも新しい服を買ってもらえるから、テテオッを楽しみに待つ子供たちもいない。でも、正月には洋服の代わりにチョゴリ(上着)、チマ(スカート)、パジ(ズボン)など伝統服を着ることも多いという。韓国は変化しているのだ。

 この連載も50回をこえ、「ネタは切れないですか」といわれることもあった。実際は伝えたいことが多く、毎回テーマ選びに悩まされた。限られた字数でひとつのことを掘り下げるのはむずかしいが、可能な限り多く伝えようと心がけたつもりだ。読者はどう感じたろうか。長いあいだ、ありがとうございました。

 みなさん、よいお年を。韓国語ではセヘポッマニパドゥセヨという。新年の福がたくさんありますようにという意味だ。日本では年末と新年で挨拶が違うが、韓国では年末から年始にかけて、セヘポッマニパドゥセヨ(幸多かれ)と挨拶する。

 
ちょん・ひょんしる
 
  イラストは、韓国の国民大学視覚デザイン科2年生、チョン・ウンジュさん

コラム&エッセイへ戻る