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2005年は、日韓国交正常化40周年。 日韓両国は2005年を「日韓友情年2005」として、各種交流事業や文化紹介事業を通じ、日韓両国民のさらなる相互理解と友情を深めることをめざし、日韓各地でさまざまなイベントが開催されます。 福島県においても「うつくしま~韓国文化交流事業」と称して、イベントが開催されました。 ふくかんねっとも、日韓交流市民団体として、この活動に協力をいたしました。
▼5/6・7開催内容
◆福島民報2005.5.27掲載特集記事より抜粋 ・韓流スター県民とふれあう、アンドレキム氏”福島の人は心が美しい” ・韓流スターら福島の自然と文化を満喫 ・佐藤栄佐久県知事とチェブラム氏の対談 ・韓国外国語大学大日本語科教授チョ・ギュチョル氏基調講演”政治乗り越える市民” ・知事主催の歓迎会 ◆韓国では、この交流事業の模様を日本よりはるか多数のメディアがとりあげ紹介しました。 ↓クリックすると各記事へリンクします。 世界日報 国民日報 スポーツ韓国 東亜日報 スポーツ朝鮮 韓国日報 毎日経済 日刊スポーツ スポーツソウル 連合ニュース TheKoreaTimes TheKoreaHerald 映画雑誌ハンギョレでは、4ページの特集を組んで大々的に紹介されています。 ↓クリックすると拡大します。日本語訳はこちら
・福島民報 開催告知&参加申込み方法掲載新聞記事 ・アンドレ・キム氏に関するちょん・ひょんしるのコラム 上 下
●毎日新聞記事(2005.3.8)より抜粋 <日韓友情年記念事業:アンドレ・キムさんファッションショー、5月7日に開催 /福島> ◇冬ソナ衣装試着体験も 韓国を代表する世界的なデザイナー、アンドレ・キムさんのファッションショーをメーンとした日韓友情年記念事業の計画が7日発表された。ファッションショーは5月7日に郡山市安積町日出山のビッグパレットふくしまで開かれる。出演する韓国のスターは5、6人で、4月上旬に決定する。 事業計画は関係自治体や商工会議所、TUF(テレビユー福島)などで構成する実行委員会が7日の会議で決めた。ショーは午後6時から2時間、ビッグパレットの多目的ホールで開かれ、50~60人程度のモデルも出演する。入場定員2500人で、入場料は県内3000円、県外5000円。 ショー当日には、韓国の民族衣装や人気テレビドラマ「冬のソナタ」で使用された衣装などが展示され、試着体験もできる。シンポジウムや日韓伝統芸能の競演もある。前日の6日にも、会津若松市でキムさんと出演スターによるトークショー、交流夕食会などが開かれる。 キムさんのデザインは人気が高く、韓国のトップスターが出演することでも知られているため、集客効果が期待されている。【上田泰嗣】 ●関連記事紹介 <「福島流」の流れ もっと太く> 韓流ブームが巻き起こる中、本県では韓国から大勢の人が訪れる「日流」ならぬ「福島流」の流れが起き、地域経済に元気を与えている。 「福島流」を起こしているものの代表格はゴルフだ。県内のゴルフ場は、韓国からの利用者が増えている。同国ではゴルフが一大ブームとなっているが、ゴルフ場の数は180カ所程度で、2000カ所を超す日本には遠く及ばない。ナイター営業までしても、需要に応えられないという。このためソウル線がある福島空港を利用して、多くの韓国人が訪れるようになってきた。 県観光連盟が初めて実施した調査によると、3年前まで目立たなかった韓国のゴルフ客は一昨年は3337人に上り、外国人客全体の約9割を占めた。昨年は5800人に達し、前年比74%の増となった。 韓国のゴルフブームを裏付けるのは、俳優ぺ・ヨンジュンさんが昨年12月14日、お忍びで福島空港に降り立った際のうわさ話だ。関係者によると、関東地方での撮影のための来日ということだったが、うわさはゴルフ一色。「福島に来たのだから、きっとゴルフに違いない」「休みのゴルフ場で急きょキャディーが集められた」「プレーの後、○○温泉に泊まっている」などのメールが飛び交った。いくつかのゴルフ場には“ヨン様”を探すおばさまが押しかけた。「韓国」+「福島」=「ゴルフ」という認識が定着した証しだろう。 韓国のゴルフ客は通常、3泊4日の日程で1日27ホールを回る。当然、滞在中は買い物や飲食をすることになり、ゴルフ場以外への波及効果が期待されている。県も「福島空港の利用拡大、観光振興面での期待は大きい」として、県観光連盟を通じて韓国向けのゴルフ場ガイドの作成を進めている。 この「福島流」の流れを、ゴルフだけに終わらせてはもったいない。韓国人の好きなものは「登山」「スキー」「温泉」「わき水」といわれる。本県にはそのすべてがそろっており、有効に活用しない手はない。磐梯、安達太良、吾妻、飯豊、会津駒ケ岳、燧ケ岳と百名山が6峰もあるうえ、大滝根、日山など阿武隈の山々も魅力たっぷり。温泉も数え切れない。名水も多い。春から秋にかけては登山と温泉、ゴルフを売り出し、冬はスキーで誘客を図ってはどうか。福島空港にソウル線があることも頼もしい限りだ。昨夏、県などがゴルフ客に狙いを絞り、ソウルで誘客キャンペーンを展開したが、さらに強力な売り込み作戦を期待したい。 民の努力も重要だ。九州のある自治体は急増する韓国の観光客に対応するために、温泉旅館業者やタクシー運転手へのハングル研修を実施している。県内でも、こうした地道な努力の積み重ねが大切だろう。 今年は日韓国交正常化40周年を記念した「日韓友情年2005」でもあり、各地で多彩なイベントが繰り広げられている。県内でも韓国を代表するファッションデザイナーのアンドレ・キム氏のショーが、5月に郡山市や会津地方で開かれる。シンポジウムや文化体験も予定されている。「福島流」の流れをさらに確かで太いものにするためには、韓国と福島の相互理解が不可欠。今回のイベントを、相手の文化を知る好機にしたい。(芳見 弘一) <ふくしま仕事人: アシアナ航空福島支店長 谷口八十治さん> 福島-ソウル便の搭乗率は昨年64・2%。年間の採算分岐点は67.6%ですから、3千万円弱の赤字が出ています。当面、黒字化を実現することが最大の課題です。 福島路線を一言で言えば、多事多難です。01年から03年は、テロ、SARSの影響をはじめ色々と浮き沈みが激しくて、安定しませんでした。なんとか官民一体となって路線を維持しているというのが、今の福島路線の実態です。 「冬ソナ」に端を発する、いわゆる韓流ブームが追い風になっていますから、さぞいい商売をしているだろう、搭乗率も70%を超えているのだろうと皆さんから思われているでしょうが、全くの誤解です。 昨年の7月から、追い風がやってきたという認識はあります。大都市圏だけでなく地方路線にも吹いていると感じます。しかし、韓流ブームも日本ではもうそろそろ限界に来ているんじゃないかという分析もあります。実際、韓流ブーム関係の商品は売り上げが減少していると聞いています。 そうした中、県からも増便の要請が強くありますが、まず、路線を黒字にしてから、ということです。 今年は5月7日に、韓国を代表する有名なファッションデザイナーのショーが郡山市で開かれる予定です。県がサポートするのですが、韓国の著名人も招待され、かなり大きなイベントになります。そのように色々な形で韓国ものが手を替え品を替え出てきて、新たな関心を呼ぶことができればいいと思います。 県民の出国率は年間で4.5%です。逆に言うと、95.5%のポテンシャル(潜在力)があるということです。全国平均は12.8%、東京は20%。地方マーケットには、いかに海外旅行に対するポテンシャルがあるかということです。 今年は日韓国交回復40周年。そういう意味からの関心も高いし、イベントもどんどんでてきます。ポスト韓流をにらみ、市民レベルの交流が拡大し、大きく育ってほしいと思っています。 (聞き手・小松重則) < ◆3月18日付社説 「竹島の日」条例/日韓の友情を後退させるな> 日韓両国が領有権を主張している島根県沖の竹島(韓国名・独島)をめぐり、島根県議会が「竹島の日」条例を可決したことに対する韓国側の反発が強まっている。 韓国は条例の即刻廃棄を求める声明を発表。国内各地では抗議のデモが繰り広げられている。地方自治体にも日本との自治体交流を断絶したり、中断する動きが相次いでいる。 今年は日韓国交正常化40周年を記念した「日韓友情年」。韓流ブームで両国の関係が極めて良好な状態が続いているだけに残念だ。 問題を長引かせれば北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議にも影響を及ぼしかねない。両国政府が冷静に対応していくことが肝心だ。 竹島は隠岐諸島から約157キロに位置し、面積は0・23平方キロ。断崖絶壁の島だが、周辺海域の海底は「大和堆」と呼ばれ、ズワイガニ、エビなどが捕れる水産資源の宝庫となっている。 日本では古くから知られてきた無人島だった。日本が正式に竹島の領有を確認し、島根県に編入したのが1905(明治38)年。 これに対し、韓国側は52年に当時の李承晩大統領が「李ライン」を設定して韓国側の領有とした。以来、韓国の実効支配が続いている。「李ライン」当時は日本の漁船が拿捕(だほ)される事件が相次いだ。 日韓両国の領有権をめぐる対立のため、65年の日韓国交正常化の際には竹島の領有権問題を棚上げにして日韓漁業協定が締結された。99年の新日韓漁業協定も同様に領有権を棚上げにし、竹島周辺を共同管理の暫定水域とした。 だが、韓国側に実効支配された水域では韓国と日本の漁船がそれぞれ自国のルールに基づいて操業することになった。これは島根県の漁民らにとっては操業が思うようにできないという状態を意味する。韓国漁船の乱獲による水産資源の枯渇という問題も発生した。 漁業が主要な産業だった島根県にとって、竹島周辺で安心して操業することは半世紀にわたる念願だった。だが、北方領土問題に比べると竹島問題に対する国民の関心は低いと映る。条例制定に動いた背景には、国に竹島問題にもっと積極的に取り組んでほしいとの思いが込められている。「竹島の領土権の確立を目指した運動を推進し、竹島問題についての国民世論の啓発を図るため」と条例には記した。 一方、韓国側が竹島にこだわるのは水産資源の確保という理由だけではない。日本による植民地経験から生まれた反日感情がからんでいる。日本が竹島を島根県に編入した同じ年には日韓第二次協約が締結されている。これによって韓国は外交権を失い、5年後の1910年には日本に併合された。こうした歴史的経緯についての強い意識があることも忘れてはならない。 韓国政府が日本に厳しい対応をとらざるを得ないのは国民の反発を受けてだという。日韓関係を悪化させたくないという思いは日本政府と同様だとも伝えられる。その意味でも日本側にとっては冷静に対応していくことが求められる。国民同士が反発し合っては問題はこじれるばかりだろう。 ただ、竹島の領有権問題をあいまいにしたままでは、いずれ似たような問題が起きることになる。日韓両国が政府レベルできちんと協議する場が必要だ。日韓両国の漁船の操業ルールを確立することも急がなければならない。
●プレスリリース記事(福島民報2005.3.8)
●プレスリリース記事(福島民報2005.2.3) アンドレ・キム氏は、韓国ファッション界の代表する世界的なデザイナー。ショーには、ペ・ヨンジュンやチェ・ジュウ、チャン・ドンゴン、ウォン・ビンら韓国トップスターを起用することでも知られています。 ●この話題は、韓国の新聞[マイデイリー〕でも紹介されています。 (一部翻訳抜粋) 来る5月福島のビックパレットふくしまで「韓日友情年2005」を記念してアンドレ・キム氏のファッションショーが開かれる。福島県はこれをきっかけに、仁川空港と福島空港の利用客をもっと増やすという目標を持っている。それは、アンドレ・キム氏のファッションショーには韓国の有名タレントが多数出演するという事実が知られているからだ。福島空港は昨年末、ペ・ヨンジュンがファンを避けて極秘入国した所でもある。 現在日本で人気ある韓国の芸能人たちが、福島空港を利用することで、福島の広報效果を得ることができるという計算だ。アンドレ・キム氏のファッションショーを一過性でない持続的な行事で定着させて行く方針だ。また、福島県は日本のニットとファッション関係産業と連係することができる方法などを課題にずっと検討していると言う。これ以外にも福島県は韓国の初,中,高校教師らを招待するなど積極的な行事を展開している。アンドレ・キム氏のファッションショーに韓国の芸能人たちが何名、またどの水準のスターたちが参加するかは分からないが、とにかく韓国スターの訪問に対して現関係者たちは期待感にあふれている。