ふくかんねっと(福島韓国語・韓国文化ネットワーク)
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 扶余・全州・ソウルで食と文化を楽しむ旅(2006.10.21~10.25)


2006年ふくかんねっと企画ツアー「扶余・全州・ソウルで食と文化を楽しむ旅」へ総勢28名(会員25名、一般3名)で行ってまいりました。10月21日(土)~25日(水)4泊5日の旅でしたが、今回は久しぶりにちょん理事長も同行され、予想通り?の楽しい旅となりました。

今回の旅行は、NPO法人としては初めての企画となりますが、「ふくかんねっと」としては第6回目の旅行となります。((1回目)2003年11月~水原、慶州、ソウル、(2回目)2004年5月~河東郡野生茶祭り、(3回目)2004年12月~春川、ソウル、(4回目)2005年7月~ソウル、(5回目)2005年9月~安東市仮面フェスティバル)


  <行程>
 1日目 福島空港~ソウル仁川空港~大田市・儒城温泉泊
 2日目 扶余、公州などを見学~大田市・儒城温泉泊
 3日目 全州見学、アジュンマたちとの交流会→全州泊
 4日目 水原華城(世界文化遺産)見学~ソウル市内見学(自由行動)ソウル泊
 5日目 仁川空港~福島空港


※写真の下にメンバーの旅行記があります。

  
 
  
 
  
 
  
 
~ソウルでは経験できない楽しさがある~
   (SMさん
※これまでの旅行をはじめ、今回の旅行の幹事を引き受けてくれているメンバーです

5人のアジュンマとの再会
  今回の旅行には「百済の歴史探訪」というテーマのほかにもう一つ別の目的がありました。今年の5月に福島でお会いした5人のアジュンマ(おばさん)たちと全州で再会することです。
  ちょん先生の高校の同級生とそのお友達、計5名のおばさんたちは国内旅行もほとんど行ったことがなく、ましてや海外旅行などもちろん初めての経験にもかかわらず、ご家族(特にご主人)を一生懸命説得して今年の5月に福島にいらしたのです。福島にはたった6日間の滞在でしたが、庭坂のふくかんねっとの事務所に宿泊し、料理教室(ビビンパなど)、バス旅行(松島~山寺)、ドライブ旅行(裏磐梯)など、盛りだくさんの楽しい交流となりました。
  6日間の滞在もあっという間に終わり、帰国の日、成田行きの高速バスの出発を見送りに行った時には、おばさんたちもふくかんねっとの会員たちも涙、涙の別れとなりました。短い時間でしたが、飾り気のない何事にも一生懸命のおばさんたちの姿に圧倒された方も多かったと思います。初めて見るものに対するあの興味津々の様子はまるで子供のようで、本当にほほえましく感じられました。
何週間も前からご馳走の準備を
  今回、28人という大人数で訪問することが知らされてから、おばさんたちの交流会に向けての準備はそれはそれは大変だったとお聞きしました。一度借りた会場が人数が増えたことで使えなくなり別な場所を探すのに苦労したり、私たちのために韓国の民俗音楽を聞かせてあげたいと頼んでいた方に会場が遠くなったために断られたり、何週間も前からご馳走の準備をしたり・・・。
  すべてが手作りだったそのお料理の豪華だったこと!私個人的には、ちょん先生の好物だという「かぼちゃのお粥」が チェイル マシッソッソヨ!(一番美味しかった!)。食事が終わった後は夜遅くまでチンチルバンでの裸の交流となりました。お別れする時に、「また福島に来てくださいね!」とみんなでご挨拶はしましたが、おばさんたちにとってそれはかなり困難なことだと思われます。でも、もしふくかんねっとの皆さんが韓国に行かれた時に全州まで足を延ばしていただければ、おばさんたちはきっと大歓迎してくれることでしょう。
  地方にはソウルでは経験できない楽しさがたくさんあります。ぜひぜひお勧めいたします。
  さて、本来の旅行のテーマである「百済の歴史」についても、ちょん先生や親切なガイドの郭さんからしっかり教授していただき、大変勉強になった旅行でした。
韓国人と日本人の根っこは一緒
  今回の歴史の旅で一番感じたことは、2003年に慶州に行った時と同様、「ああ、韓国人と日本人の根っこは一緒なんだなぁ」という事です。長い歴史の中ではちょっとタイミングが違っていたら、韓国も日本も同じ国だったかもしれないし、そうなっていても不思議はないと感じました。京都や奈良へ修学旅行に行った時のような懐かしさをおぼえました。長い間に考え方や生活様式にだんだん違いが出てきたかもしれませんが、ある人類学の教授が言っているように、「本土日本人と韓国人は遺伝的にもっとも近い関係にある」ということが実感できたような気がします。
 28人という大人数になったため、旅行に行く前には幹事としていろいろと心配なこともありましたが、ほとんどの方がリピーターといいう事と、皆さんのご協力により何事もなく無事に帰ってくることができたことに感謝しております。 さあ、皆さん来年はどこへ行きましょうか?
 
~ドラマの舞台と再会とショッピング~  (SYさん

ドラマの舞台、百済へ
  今回この旅行で楽しみにしていたのは、韓国ドラマが大好きで、何年か前に見た百済が舞台のドラマがあったからです。まだ韓国の事をよく知らないで見ていた時期であり、内容がちょっとSFっぽかったので、印象に残っているドラマでした。
  ドラマの一場面で、崖から若い女性達が飛び降りるのを見て衝撃を受けた事を覚えています。その地に立って、本当にあんな悲惨なことがこの場所であったのかと思い、複雑な心境でした。
  また、近年韓国ドラマは時代劇ブームで多くのドラマが放送されましたが、「ソドンヨ」が放送されたこともあり、その時代の暮らしが分かる展示物や装飾品も見る事が出来ました。ドラマで見ていた王や王妃の装飾品などを目にすることが出来て感激でした。
韓国のスーパーでお買いもの
  次の楽しみは勿論女性にとって忘れられないショッピングです。何と言っても、地元のスーパーに行って買い物が出来たことは嬉しいことでした。自分でその場で選んで買えるのは良かったです。
片言の韓国語で会話しながら、料理を教わって
  また、先日先生の同級生とそのお友達との再会ができ、おいしい手料理を頂けたことが感激でした。ちょっとずつですが、みんなで手伝いをし、片言の韓国語で会話をしながら、調理法を教わりました。
  前回福島に来た時には料理教室に参加できなかったので、今回、韓国のアジュンマ達の料理を食べることができて感激でした。そして料理の手伝いや片付けを見て、「さすが日韓のアジュンマ達、手早い!年季が入ってるわ!」と感心したのを覚えております。(ちょっと、郡山での出来事を思い出しつつ…)
  今回久しぶりのふくかんねっとの旅行で、初めて行ったチンチルバンやその他いろいろハプニングもありましたが、楽しい旅行でした。旅行に参加した皆さん、チンシムロ、カンサハムニダ!! クレソ、スゴ ハショッスムニダ!
 
~今度の韓国旅行は一度で三回分~  (YKさん)

教え子のお母さんは韓国人
  「私のお母さんは韓国の人だから、日本語があまり得意じゃないんです。家庭訪問に来たら、ゆっくり話してください。」 数年前、私が担任していた女の子がそんなことを言いに来ました。この時から、私にとって韓国がより身近なものになりました。私が韓国語を理解できればもっとスムーズなコミュニケーションがとれるなとも感じ始めました。
旅行は生きた教材になる
  そんな折、鄭先生に言葉を習う機会を得、今回の扶余への旅行に参加することができました。ウィークデーの授業日に三日教室を開けることは、かなり難しい仕事ではあるのですが、永年勤続にあたる今年は、三日間だけそのような時間がもらい易くなることも幸いし、また、六年生の杜会科とも直結する内容、国際理解教育の生きた資料ともなれば、この三日間は、何倍もの価値を持って返ってくるはずですから、スムーズに送り出してもらえました。
  弥生時代から大和朝廷、奈良時代あたりまで大陸と日本との縁は深く、百済に関連する仏教はもとより、漢字・土器その他の様々な物が日本にもたらされ、吉野ヶ里遺跡から出土された土器と同じ物が朝鮮半島からも出土しています。
  そのような事実のあった土地.・.物を目の当たりにし、様々な見地からの歴史の解釈を聞 き、扶余の博物館に掲示してあった中国・韓国・日本を並列に並べた年表を見ながら、大陸文化が通り過ぎていった韓国に身を置いてみると、グローバルな視点で中身の濃い授業ができそうな気がしてきました。 社会科見学に来ていた児童を見たときは、どこも同じだなあと思い、写真に収めました。
言葉の壁が高くないことを祈って
  たくさんの料理を作って待っていてくださったアジュンマたち。NHK韓国語講座のメンバーで座っていたテーブルに来て頂いた「ハレルヤ」さんは、入門以上初級未満の怪しい韓国語を駆使しなんとかコミュニケーションをとろうと四苦八苦する私たちに、根気強くつきあってくれました。 言葉の壁さえなければ、目にする風景も人々の顔もほとんど日本と変わらない韓国。この壁がエベレストのように高くないことを、どう見ても暗号のようにしか見えないマーケットのレシートを見ながら、祈っていました。
 
~「韓国歴史への旅」に参加して~  (MYさん)

歴史と文化を肌で感じてみたい
  今回の韓国歴史への旅の話を聞いた時、私は何のためらいもなく、「行きます」と手をあげていました。それは、日本へ様々な影響を及ぼしている朝鮮半島、特に三国(百済、新羅、高句麗)の歴史や文化、芸術などを肌で感じてみたいと、常々思っていたからなのです。 特に、百済最後の王朝であった扶余に行けることは、私にとって魅力的なことでした。
宮廷の女官が飛び降りていく姿が見えた
  実際に行ってみると、現存するものはほとんどなく、ちょん先生からも「古に思いを馳せて想像カをたくましくすることが必須だ」と言われました。 雨の降る中、定林寺趾、落花岩、武寧王陵などを見て回り、言われたとおりに思いを馳せてみました。すると、落花岩では、宮廷の女官たちが飛び降りていく悲しいけれど美しい様子が周囲の風景と相まって、目に浮かぶようでした。
  また、国立扶余博物館も素晴らしく、ここで「百済金銅大香炉」を見た時に感じた美しさと感激は私の宝となりました。 扶余の感激の余韻に浸っているうちに、旅行は全州、水原とあわただしく過ぎていきました。全州の古い町並みを保存した地区、水原の華城など、どれも印象深い場所ばかりでした。
韓国の伝統芸能に感動
  そして、最後のソウルの夜、思いがけないプレゼントがありました。それは国立国楽院での韓国芸能公演でした。私は韓国の伝統芸能にとても興味があったので、うれしくてたまりませんでした。歌あり踊りありのあっという間の3時間で、最後はスタンディングオーべ一ションで最高潮となって幕を閉じました。終了後、ホールではちょん先生と公演を見に来ていた女優さんとのうれしい記念撮影もありました。 4泊5目のあっという間の旅行でしたが、移動時聞の疲れも吹き飛ぶほどの驚きと感動の連続でした。今回の旅行は、私にとって最高の宝物となったとともに、もっともっと韓国の歴史を知り、これからの韓国についても見守っていきたいという気持ちになりました。