毎日新聞 2003年12月6日
  「暮らしの中の日韓」筆者の鄭さん
「田舎ぐらしの韓国人」出版


 
毎日新聞福島ワイド面で連載中のコラム「暮らしの中の日韓」を執筆する、ちょん・ひょんしる(鄭玄実)さんが、連載をもとにした著書「田舎ぐらしの韓国人 東北での異文化交流日誌」をまとめた。
 20代で日本に留学した鄭さんは言語学が専門で、東京外国語大学などで韓国語講師を務めた。01年か5月に17年過ごした東京から夫の勤務先のある福島市に引っ越し、「福島韓国語・韓国文化ネットワークを主宰して草の根の国際交流活動を続けている。
 鄭さんは「日韓交差点」のタイトルで昨年11月から毎日新聞でコラム連載を始め、福島での日々の暮らしのできごとや、韓国の一般庶民の暮らしぶりをユーモアを交えてつづった。読者の反響は大きく、励ましの手紙やメールが多数寄せられた。
「切り抜いて保存している」との感想や旧知の出版社の勧めもあって、連に加筆してまとめた。鄭さんは「連載が本になることは思ってなかった。近所の方など多くの方に支えられたおかげ」と話している
 「田舎ぐらしの韓国人」は寿郎社(本社・札幌市北区)の出版で定価1500円(税別)。県内の書店には今月中までに並ぶ予定【小島昇】

 

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