愛のルール

作者 カン・ウンギョ 訳 ちょん・ひょんしる

 
   
 

◆사랑법◆   시인강은교

떠나고싶은자
떠나게하고

잠들고싶은자
잠들게하고
그리고도남은시간은
침묵할것
또는꽃에대하여

또는하늘에대하여

또는무덤에대하여
서둘지말것

침묵할것
그대살속의

오래전에굳은날개와

흐르지않는강물과
누워있는누워있는구름

결코잠깨지않는별을
쉽게꿈꾸지말고
쉽게흐르지말고
쉽게꽃피지말고
그러므로
실눈으로볼것

떠나고싶은자

홀로떠나는모습을

잠들고싶은자

홀로잠드는모습을
가장큰하늘은언제나

그대등뒤에있다. (전문)

   
  「高校に入ったばかりだった。新任の英語の先生が教室に入って来るなり、黒板に向かって一遍の詩を書き始めた。その時、私は詩の世界に出会った。黒板に書かれた詩は、韓国の女流詩人カン・ウンギョ(1945~)の「サランポッ(愛の掟)」(拙訳)だった。この詩に接してから、去る(トナダ)、眠る(チャダ)、黙る(チンムク)、花(コッ)、空(ハヌル)、墓(ムドン)など、この詩の言葉が脳裏から離れたことがない。感情のコントロールなど考えられなかった少女時代、この詩は、片思いの相手に対する抑制された心情を表現しているように思えた。英語が苦手な私たちを、この詩が救ってくれた。英語の時間が待ち遠しくなったのだ。今度はどんな詩を教えてくれるのだろうと、いつも期待が膨らんだ。先生が教えてくれた詩は大人の臭いがした。早く社会に出たかった。たくさんの出会いが、夢が待っているような気がしたからだ。大人の世界に憧れていたのだ。昨年末、韓国に行った時、同級生と一緒に、この英語の先生にあった。食事をごちそうになった帰り道、「サランポッ」をそらんじた友達がいた。私たちは、この詩を完全に覚えていたのだ。「サランポッ」の詩には、生活の苦悩やぎすぎすした人間関係から解放された、無我の境地のようなものを感じる。」(ちょん・ひょんしる)